静的サイトにおすすめなフォームサービス「SSGform」のイメージ画像

弊社のコーポレートサイトやこのブログのホスティングサービスはずっとNetlifyを使ってきました。
Netlifyで使えるフォームや簡易パスワード機能が便利で有料版を使っていましたが、つい先日Cloud Flare Pagesに移転しました。

移転の理由は、Git Contributorでも課金の対象となってしまい、いきなり請求が倍来てたりするので、使用頻度からしてもコスパ悪すぎると思ったためです。

それに伴い、フォームも変更しなければならないのですが、無料でいい感じに使える、Jamstackなアプローチのサイトや静的サイト向けに使えるフォームサービスを探していたところ、SSGformを見つけて実際に使ったところ悪くなかったのでご紹介したいと思います。

※記事は執筆時点(2023年8月3日)の内容になりますので、今後プランや機能等変更になる可能性がございます。

類似サービスに比べ無料で使える範囲が緩い

似たようなサービスですと、海外のサービス含めればかなりの数が有るヘッドレスフォームサービスですが、国産の場合、Newtの「Form App」や「HyperForm」等が有ります。
どれも悪くは無いのですが、無料の範囲の場合、送信数が月30件までだったりお問い合わせ完了ページ(サンクスページ)が変更できなかったりします。

もちろん商売なので制限が有るのは当然ですが、もう少し緩いサービスが有ると良いなぁと前々から思っていたところ、SSGformの無料プランの範囲を見ていたら、まさにコレだ!って感じでした。

実際に、弊社のSlackでも2023年5月13日に「ボクがまさに理想とするフォームサービスがあった。今後、フォームはコレで良いかもしれない。」とメモっていました。

そんな訳でいつか使いたいと思っていましたが、直ぐに必要となる事も無かったので使わずにいましたが、冒頭でお伝えしたようにホスティングサービスの移転に伴って、Netlify Formは使えなくなるため、今回 SSGformに乗り換えたという感じです。

弊社のコーポレートサイトで実際に使うことで、使用感もわかるし、今後お客さんに勧めるにも使った実績が有ったほうが良いかなと。

どこまで無料で使える?

公式サイト見た方が早いとは思いますので、全部は記載しませんが、特に無料で使えて嬉しい部分をご紹介。

  • 100件/月の送信まで無料
  • 5MB程度までのファイル送信対応
  • 1アカウントで作れるフォーム数が無制限
  • メンバー数も無制限
  • 問い合わせた人への自動応答メール対応
  • 管理者への通知メール
  • Slackとかの連携
  • reCAPTCHA等のBot対策
  • 広告表示無し
  • サンクスページに任意のURL指定可能

ざっとこの辺が無料で使える機能になります。
金額に影響する部分は、月の送信数くらいで後はどのプランでも機能は変わらないシンプルな料金体系になっているようです。(機能の違いがあったらすんません。公式をちゃんとご確認下さいませ。)

SSGformの良いところ

何よりも100件/月まで無料でサンクスページも任意のURL可能ってのが素晴らしくありがたいのですが、特筆すべき点がもう一つ有ります。

これは人に寄っては「良くないところ」になるかも知れませんが、管理画面から受信した内容が確認できない点です。
この管理画面から内容が確認できないってのは、恐らく他のフォームサービスには有りません。

自分が管理人で自分しか確認しない状況なら全く問題有りませんが、弊社のようにWebサイト制作を行っていると当然お客さんのフォームを実装する必要があります。

そうすると、そのフォームの管理者権限をもらっておかないと困るのですが、当然ながらフォームの送信内容が管理画面から見えてしまいます。
フォームから送信される内容に寄っては個人情報が含まれますので、それが見れてしまうというのは非常によろしくないんですよね。

当然、フォームサービスの運営側だって必要に応じて見れるようになってると思いますが、SSGformの場合は、SSGformの中の人でも送信内容を確認することが出来ないようです。

なので、お客さん用のフォームを実装するにも、個人情報とか気にしないで実装できるのはかなりのメリットだと思っています。
このサービスの実装側としてもデータベースに残さなくていいので開発や運用コスト抑えられそう。

SSGformの良くないところ

この記事はSSGformの中の人が見る可能性が高いので、良くないところもしっかり書いておきます!

NG(禁止)ワードの設定が出来るのですが、設定していると、登録していない単語に対してもNGワード扱いされてしまいました。
細かく検証していませんが、フォーム実装して自分でテスト送信する際「テスト送信です」みたいな感じで送ったら、NGワードが含まれてるからダメ!って出て送れず、設定を見てもその単語は登録していないので、意味がわからないなと思って、NGワードの設定を全部消したら無事に送信できました。

追記:上記の件、早々に中の人から返答が有り select name="select[]"[] の記述が有ることで配列として送信されたのが原因で発生しているかも。との連絡がありました。
試しに修正したらちゃんとNGワード判定されました。良かった!!

にしても、お問い合わせ種別のプルダウンに [] を使ってたけど、その影響がお問い合わせ内容の方に影響するとは…

あとは、管理画面ログインして編集中にわりと突然ログアウトさせられるのも困るのと、公式サイトや管理画面がそこはかとなくダサいのも残念ポイント。bootstrapとか今見るとどうしても古臭い印象有るよね。

サービスの内容考えると、そこまでデザインにコスト掛けられないのかな。

国産では最高のヘッドレスフォームサービス

良くないところも上げさせてもらいましたが、無料でこれだけ使えるヘッドレスフォームサービスは今のところ無いんじゃないでしょうか!?
逆に大盤振る舞い過ぎて、サービスが長く存続してくれるか心配になるほどです。

導入方法も基本的にはformのaction属性にパス指定して、後は管理画面からちょっと設定するくらいで使えるので設定も非常に簡単です。

Jamstackなアプローチのサイトや静的サイトに限らず、Wordpress等を使っている動的サイトでももちろん使えるので、フォームをどうやって実装しようか悩んでいる方は候補にしてみては如何でしょうか!

って事で、SSGformを使ったサイト制作やコーディングのご相談が有ればお気軽にお問い合わせください!